Webサイトを運用する上で、訪問者の行動を分析し、サイト改善につなげるためにはアクセス解析ツールの活用が欠かせません。中でも「Googleアナリティクス」は、その高機能性と利用のしやすさから多くのウェブマスターに選ばれています。しかし、これから始めようとする初心者にとっては、その多機能性が逆に戸惑いのもとになることも。そこでこのブログでは、「googl アナリティクス 初心者 使い方」というテーマのもと、Googleアナリティクスの基礎から応用までをわかりやすく解説します。Googleアナリティクスの導入方法から基礎知識、さらには分析データの読み方まで、初心者が一歩踏み出すのに必要な情報を網羅しています。Webサイトの可能性を最大限に引き出すために、今こそGoogleアナリティクスの使い方を学びましょう。
目次
1. Googleアナリティクスの導入方法
Googleアナリティクスの導入方法を紹介します。
Googleアカウントの取得
Googleアナリティクスを利用するには、まずGoogleアカウントを取得する必要があります。既にアカウントを持っている場合は、Googleログインページからログインします。新しくアカウントを作成する場合は、画面の指示に従って新規アカウントを作成しましょう。
Googleアナリティクスの登録
Googleアナリティクスの登録手順は以下の通りです。
- 右側の「お申し込み」をクリックします。
- Webサイトの情報を入力します。アカウント名には会社名や部署名などを入力します。また、データ共有設定では、Googleの推奨に従って全てのチェックボックスをオンにします。
- 測定対象として「ウェブ」「アプリ」「ウェブとアプリ」のいずれかを選択します。ウェブサイトの測定を行う場合は「ウェブ」を選択します。
- 「ウェブサイトの名前」「ウェブサイトのURL」「業種」を入力し、「レポートのタイムゾーン」を日本に設定します。
- 最後に「Googleアナリティクス利用規約」「Googleとのデータ共有に適用される追加条項」の2つのチェックボックスにチェックを入れて同意します。
トラッキングIDの取得と埋め込み
Googleアナリティクスのアカウント登録が完了すると、トラッキングコード(グローバルサイトタグ)が発行されます。このトラッキングコードをWebページの<HEAD>内の最初の要素として貼り付けることで、ウェブサイトのデータ計測を開始することができます。
以上がGoogleアナリティクスの導入方法です。初めての方でも簡単に導入できるので、ぜひ試してみてください。
2. Googleアナリティクス(UA)のサポート終了とGA4への移行
Googleアナリティクス(UA)は、2023年7月にサポートが終了します。そのため、事前に準備をしてGoogleアナリティクス4(GA4)への移行が必要です。以下では、移行に関する詳細を解説します。
UAとは何ですか?
UAは、従来のGoogleアナリティクスのバージョンで、Webサイトのページ単位の計測を行っていました。一方、GA4ではユーザーを重視する軸に変わりました。ユーザーが複数のデバイスを使い、Webサイトやアプリをまたぐ行動が当たり前になった現在の状況に合わせて、UAからGA4への移行が進められています。
GA4への移行が必要な理由
GA4は、2020年10月にリリースされた最新版のGoogleアナリティクスです。UAと比べて、以下のような特徴があります。
- 機械学習による高度な計算
- より精度が高くなったサイト内のユーザー行動分析
- データの取得制限や削除をできるようにしてプライバシー保護強化
また、2023年7月以降はUAの利用ができなくなるため、今後のデータ収集や分析にはGA4の導入が必須となります。
UAからGA4への移行手順
以下は、UAからGA4への移行手順の概要です。
- GA4のプロパティを作成する
- UAのトラッキングコードをGA4に移行する
- イベントのトラッキングを設定する
- ターゲットユーザーやカスタムレポートを設定する
- GA4によるデータの収集と分析を開始する
移行には、実際にデータを移行する作業や設定の変更が必要です。また、UAとGA4では計測できる数値に差があるため、それぞれを別物として認識し、適切な設定を行うことが重要です。
移行作業には時間がかかる場合がありますので、早めに準備を進めることをおすすめします。また、移行の際はデータの正確性や連携の問題が発生する可能性もあるため、注意が必要です。
References:
- Googleアナリティクス(UA)のサポートが2023年7月に終了!Googleアナリティクス4(GA4)の切り替えで必要なことは?(source)
- Googleアナリティクスには2023年7月1日に計測終了する従来のユニバーサルアナリティクス(UA)と、今後も継続して利用できる新しいGA4(GoogleAnalytics4)の二種類が利用できます。(source)
3. Googleアナリティクスの基礎知識
Googleアナリティクスは、Webサイトのアクセス解析に欠かせないツールです。ここでは、Googleアナリティクスの基礎知識について解説します。
3.1 Googleアナリティクスとは何ですか?
Googleアナリティクスは、Googleが提供している無料で高機能なアクセス解析ツールです。Webサイトのアクセス状況を詳細に分析することができます。そのため、どのようなユーザーがWebサイトに訪れ、どのような行動を取っているのかを把握することができます。
3.2 Googleアナリティクスの主な機能
Googleアナリティクスには、以下のような主な機能があります。
-
ページビューの計測: ユーザーがWebサイトのページを訪れた回数を計測します。さらに、どのページがよく閲覧されているのかを確認することもできます。
-
ユーザーの属性情報の収集: ユーザーの年齢や性別、地域などの属性情報を収集することができます。これにより、ターゲットユーザーを明確にし、効果的なマーケティング施策を行うことが可能になります。
-
コンバージョンの追跡: ユーザーがWebサイト上で特定のアクションを実行した場合(例:商品購入、お問い合わせフォームの送信など)、それをコンバージョンと呼びます。Googleアナリティクスでは、コンバージョンの追跡が可能です。
-
リファラー情報の収集: ユーザーがWebサイトに訪れる際に、どのウェブサイトや検索エンジンから訪れたのかといった情報を収集することができます。これにより、どのチャネルからユーザーが集まっているのかを把握できます。
3.3 Googleアナリティクスの利点
Googleアナリティクスを利用することには、以下のような利点があります。
-
無料で使える: Googleアナリティクスは無料で提供されています。初めてWebサイトのアクセス解析を行う方や予算の限られた小規模なビジネスにとっては非常に魅力的なツールです。
-
扱いやすいインターフェース: Googleアナリティクスは使いやすいインターフェースを備えています。初心者でも迷うことなくデータを分析することができます。
-
カスタマイズ可能: Googleアナリティクスは、自分のWebサイトに合わせてカスタマイズすることができます。タグの設定やイベントのトラッキングなどを行い、より詳細なデータを収集することができます。
-
リアルタイムデータの追跡: Googleアナリティクスではリアルタイムでデータを追跡することができます。つまり、ユーザーがWebサイト上で何をしているのかをほぼリアルタイムで把握することができます。
以上が、Googleアナリティクスの基礎知識の紹介です。次のセクションでは、初心者が覚えるべき5つのレポートとその見方について解説します。
4. 初心者が覚えるべき5つのレポートとその見方
Googleアナリティクスを効果的に使用するために、初心者の方が押さえておくべき5つの主要なレポートをご紹介します。これらのレポートを理解し、活用することで、ウェブサイトのパフォーマンスやユーザーの行動を把握することができます。
リアルタイムレポート
リアルタイムレポートは、詳細な情報をリアルタイムに把握することができるレポートです。メニューの「リアルタイム」をクリックすると、現在のアクセス状況が表示されます。訪問者数やアクティブなページ、地域などの情報を確認することができます。
オーディエンスレポート
オーディエンスレポートでは、訪問者の詳細情報を確認することができます。ユーザー数、セッション数、閲覧ページ数、地域や言語などの情報が表示されます。また、年齢や性別による割合も確認できます。
集客レポート
集客レポートでは、訪問者の流入経路を把握することができます。検索エンジンやリンクからの流入数を確認することで、訪問者がどのような経路でウェブサイトに訪れたのかを把握できます。この情報を活用して、検索キーワードや関連キーワードの情報を改善しましょう。
行動レポート
行動レポートでは、訪問者の行動に関する情報を把握することができます。ページビュー数、滞在時間、直帰率、離脱率、ページ間の移動などのデータが表示されます。特に滞在時間が長いページには関連ページや商品の情報を追加してコンテンツを充実させることが重要です。滞在時間が短いページは改善の余地があるかもしれません。
コンバージョンレポート
コンバージョンレポートでは、ウェブサイトの目標の達成状況を確認することができます。目標の完了数やコンバージョン率、目標の放棄率などを把握しましょう。目標とは、訪問者がウェブサイト上で行う重要なアクションや操作のことです。これらの情報を活用して、目標を達成するための改善点やアクションを見つけることができます。
以上が、初心者が覚えるべき5つのレポートとその見方です。Googleアナリティクスを有効活用するためには、これらのレポートを理解し、適切に活用していくことが重要です。
5. Googleアナリティクスを活用するためのポイント
Googleアナリティクスを最大限に活用するためには、以下のポイントに留意する必要があります。
1. 目的を明確にする
Googleアナリティクスを使用する目的を明確にすることが重要です。例えば、ウェブサイトのコンバージョン率向上や特定の広告キャンペーンの効果測定など、目的に応じた分析方法を選択できます。
2. カスタムレポートを活用する
標準のレポートに加えて、Googleアナリティクスではカスタムレポートを作成することができます。自社の具体的なニーズに合わせてカスタムレポートを作成することで、より詳細な情報を取得し、目的に応じたデータを分析することができます。
3. イベント追跡を設定する
ウェブサイト上の特定のアクション(クリック、フォーム送信など)の追跡を設定することで、ユーザーの行動を詳細に分析することができます。イベント追跡を活用することで、コンバージョン率の改善や問題の特定などが可能になります。
4. ユーザーセグメンテーションを行う
Googleアナリティクスでは、ユーザーを属性や行動に基づいてセグメントに分けることができます。ユーザーセグメンテーションを活用することで、特定のユーザーグループの行動や傾向を分析することができます。これにより、マーケティング戦略の改善やターゲットの絞り込みなどが可能になります。
5. データを可視化する
Googleアナリティクスでは、様々なデータをグラフやチャートで視覚化することができます。データを可視化することで、一目で傾向やパターンを把握することができます。可視化されたデータを活用することで、施策の効果を素早く判断することができます。
これらのポイントを意識しながらGoogleアナリティクスを活用することで、より効果的なデータ分析と改善施策の実施が可能になります。Webサイトの成果を最大化するために是非活用しましょう。
まとめ
Googleアナリティクスは、Webサイトのアクセス解析に必要不可欠なツールです。この記事では、Googleアナリティクスの導入方法やUAからGA4への移行方法、基礎知識、そして初心者が押さえるべき5つのレポートとその見方について詳しく解説しました。また、Googleアナリティクスを最大限に活用するためのポイントも紹介しました。Googleアナリティクスを使いこなすことで、ウェブサイトのパフォーマンスやユーザーの行動を把握し、効果的なマーケティング施策を展開することができます。ぜひ、これらの情報を活用して、成功をお手に入れください。
よくある質問
Q1. Googleアナリティクスを利用するためにはどのようなアカウントが必要ですか?
Googleアナリティクスを利用するためには、Googleアカウントが必要です。もし持っていない場合は、まずGoogleアカウントを作成しましょう。
Q2. Googleアナリティクスの導入に必要な手続きはありますか?
Googleアナリティクスを導入するためには、Googleアナリティクスの登録手続きを行う必要があります。導入手続きの詳細は記事内に記載されていますので、それに従って登録を行ってください。
Q3. Googleアナリティクスの移行作業にはどのくらいの時間がかかりますか?
GoogleアナリティクスのUAからGA4への移行作業には、時間がかかる場合があります。具体的な作業内容やウェブサイトの規模にもよりますが、準備を進める段階から移行完了までには数週間程度を見積もっておくと良いでしょう。
Q4. Googleアナリティクスのデータ分析に役立つレポートは何ですか?
Googleアナリティクスのデータ分析に役立つレポートとしては、リアルタイムレポート、オーディエンスレポート、集客レポート、行動レポート、コンバージョンレポートがあります。これらのレポートを活用することで、ウェブサイトのパフォーマンスやユーザーの行動を把握することができます。