このブログは、40歳の3児の母親がアプリ開発者になるまでの経緯と、アプリ開発の現状と課題、収入状況、そしてプログラマーとしてのキャリア構築について綴ったものです。母親という立場からアプリ開発の世界に飛び込んだ著者ならではの視点と経験が描かれており、アプリ開発に興味のある人はもちろん、転職や新しいキャリアに挑戦したい人にも参考になる内容となっています。
目次
1.はじめに – 40歳、3児の母からアプリ開発へ
私は現在40歳で、3人の子供の母をしています。大学では文系を専攻し、卒業後は営業事務や会計事務の仕事をしてきました。しかし、36歳の時に新たな挑戦としてiOSアプリの開発を学ぶことを決めました。私は一人で4つのiOSアプリを制作し、2019年9月からはプロのアプリ開発者として働くことになりました。このブログでは、これまでの経験や学んだことを記録していきたいと思います。
最初に、私は新しいアプリの制作に取り掛かりました。初めはプロトタイプを作成することから始めましたが、つい興奮して大規模なアプリを作りすぎてしまいました。しかしながら、実際にXcodeを開いて制作を始めると、困難さを感じました。少しずつ作業を進めていきましたが、まだリリースまでに時間がかかりそうで焦りました。
私はこれまでに4つのアプリをリリースしてきましたが、広告収入や課金の収入はわずかなものでした。それは保育園代にも満たない収入で、少しガッカリしてしまいました。夫は「個人アプリを次々とリリースして、月10万円を目指せばいいじゃない」と言ってくれますが、個人アプリのリリースは精神的にも大変でした。アプリのレビューやアップデートの際にミスがないか心配でした。もしチーム開発だったら、他の人に確認してもらえる環境があるかもしれないと思ったり、もっと成長できるのではないかと理想を描いたりしました。
最近、私は外で働いてみたいと思うようになりました。40歳になったことで転職は難しいと感じますが、それでも今が最も若いと思っています。そのため、まずはWantedlyで他の人の話を聞きに行ってみたいと思いました。
以上がはじめにになります。次はアプリ開発の現状と課題について書いていきます。
2.アプリ開発の現状と課題
現在、アプリ開発は急速に成長している分野ですが、その一方で多くの課題も存在しています。以下にアプリ開発の現状と課題をまとめました。
アプリ開発の課題
- iOS/Android間の言語の問題:iOSとAndroidは異なる言語で開発されており、両者に対応するためにはそれぞれの言語に対する知識が必要です。
- iOS開発にはSwiftやObjective-Cが使用され、Android開発にはJavaやKotlinが使用されます。
- メンテナンスやアップデートのコスト:アプリの開発後もメンテナンスやアップデートが必要ですが、これには時間とコストがかかります。
- アプリのバグ修正や新機能の追加、セキュリティアップデートなど、定期的なメンテナンスが必要です。
- 既存アプリとの差別化:多くのアプリが存在する中で、自社のアプリを他と差別化することは非常に難しい課題です。
- ユーザーにとって独自性のある機能や使いやすさ、デザインなど、他のアプリとの差別化ポイントを見つける必要があります。
アプリ開発の現状
以下にアプリ開発の現状を示します。
- WebViewを利用したアプリ開発の増加:WebViewは、アプリ内にウェブページやウェブアプリケーションなどのHTMLコンテンツを組み込むことができるツールです。この方法は、開発コストの削減やストアへの申請不要などのメリットがあります。
- WebViewを使用することで、既存のウェブページやウェブアプリケーションを活用することができ、新たにアプリを開発する必要がないため、開発コストが削減できます。
- 多彩な案件と技術レベルの向上:アプリ開発の案件は多岐にわたり、求められる技術レベルも日に日に高まっています。特に、モダンな技術を用いたサイトやアプリケーションの構築が増えています。
- モバイルアプリ開発の分野では、新しい技術やフレームワークが頻繁に登場し、開発者は常に最新のトレンドを追いかける必要があります。
- 短期間での納品が求められる:アプリの需要は急速に変化しており、短期間での納品が求められることがあります。そのため、ウェブ開発者がWebViewの内容の開発をアプリ開発と同時に行うことで、短期間での納品が可能となります。
- WebViewを利用することで、アプリ開発とウェブ開発を同時並行で進めることができ、より短期間でのアプリのリリースが可能になります。
- アプリとHTMLコンテンツの統合による付加価値の提供:WebViewを使用することで、アプリ固有の機能とHTMLコンテンツを組み合わせることができます。これにより、ユーザーにアプリ固有の付加価値を提供しながら、最新の情報を提供することができます。
- アプリ内にHTMLコンテンツを組み込むことで、ユーザーにより多くの情報を提供し、使いやすさや便利さを向上させることができます。
アプリ開発は多くの課題を抱えていますが、WebViewの活用など適切なアプローチによって課題を克服することができます。常に最新の技術やトレンドにアンテナを張り、自社のアプリを改善していくことが重要です。
3.収入状況と夫の期待
アプリリリースによる収入は広告や課金収入といえども微々たるものであり、保育園代すら満たせていない状況になってしまっています。私は正直、少し心が落ち込んでいます。
夫は「個人アプリを何個もリリースして、月10万円を目指そう」と提案していますが、私にとって、個人でアプリをリリースすること自体は精神的にかなり辛いものでした。アプリのレビューやアップデートにおけるミスの心配がつきものであり、ストレスを感じることもあります。もしチームで開発するならば、他のメンバーに確認してもらえたり、自身のスキルをより成長させることができるのかなと思うこともあります。
そこで、「一度外で働いてみたいなあ」と考え始めました。確かに40歳を過ぎてからの転職は難しいかもしれませんが、私にとって今が一番若い時かもしれません。とりあえずWantedlyで話を聞きに行ってみたいと思っています。
4.プログラマーとしてのキャリア構築
プログラマーとしてのキャリアを構築するためには、以下のようなアプローチが有効です。
4.1.継続的な学習と実践
プログラミングは常に進化している分野ですので、継続的な学習が必要です。新しい技術やツールの習得、現場での実践経験を通じてスキルを高めることが重要です。
以下は、継続的な学習と実践をするための具体的なポイントです。
– 最新のトピックや技術についての情報を常に収集し、学習する
– オンラインの学習プラットフォームや書籍を活用して基礎から応用まで学習する
– プログラミングの学習だけでなく、開発プロジェクトやコミュニティに参加し、実践的な経験を積む
– プログラミングの問題を解決するために自分で調査・研究を行い、学んだことを実際に活用する
4.2.ポートフォリオの作成
プログラマーとしてキャリアを構築するためには、自分の実力をアピールするためのポートフォリオが必要です。
以下は、ポートフォリオの作成についての具体的なアドバイスです。
– 自分の学習履歴や取得した技術、プロジェクトの成果物などをまとめたポートフォリオサイトを作成する
– 実際に作成したアプリやWebサイトなど、具体的な成果物を掲載する
– 自分の得意な分野や特技を強調し、他の人との差別化を図る
– ポートフォリオサイトのURLを履歴書やエントリーシートに掲載する
4.3.人脈の活用
プログラマーとしてのキャリアを築くには、人脈の活用も重要です。他のプログラマーやエンジニアとの交流や情報共有は、学びの場や仕事の機会を広げることにつながります。
以下は、人脈の活用についての具体的なアイディアです。
– インターネット上のコミュニティやSNSグループに参加し、質問や意見交換を行う
– エンジニアやプログラマーのイベントや勉強会に積極的に参加する
– 開発プロジェクトやオープンソースの貢献を通じて他の開発者とつながりを持つ
– コーディングやデバッグの相談をするためのスペースやグループを作成する
以上が、プログラマーとしてのキャリア構築において重要なポイントです。継続的な学習と実践、ポートフォリオの作成、人脈の活用を意識しながら取り組むことで、更なる成長とキャリアの広がりを実現できるでしょう。
5.アプリ開発以外の選択肢
アプリ開発に取り組むことに苦労している40歳の3児の母である私は、最近アプリ開発以外の選択肢について考えるようになりました。転職や外で働くことには少し抵抗がありますが、それでも今の苦境から抜け出すためには新しい道を模索する必要があります。
アプリ開発は個人での制作に多くの時間とエネルギーを費やし、成果がなかなか出ないという現実があります。また、アプリの開発は常に新しい技術や言語に追いつき、アップデートやメンテナンスにも多くのコストがかかります。私は特にメンタル的にも辛く感じており、チーム開発のメリットも考えるようになりました。
そこで、アプリ開発以外の選択肢について考えてみました。以下にいくつかのアイデアをまとめました。
5.1 ウェブ開発
アプリ開発と同様にウェブ開発も需要が高まっており、新しい技術やフレームワークが続々と登場しています。ウェブ開発はアプリ開発と同じくプログラミングスキルやデザインの知識が求められますが、アプリに比べて開発コストやメンテナンスの負担は軽減されることがあります。
5.2 ITコンサルタント
アプリ開発に関連する知識や経験を活かして、ITコンサルタントとしての道も考えられます。アプリ開発の現場で培ったスキルやノウハウを生かして、他の企業やクライアントの問題解決に貢献することができます。
5.3 マーケティング
アプリ開発においては、広告やユーザーエクスペリエンスなどのマーケティング戦略が重要な要素となります。そこで、アプリ開発以外にもマーケティングの知識やスキルを身につけることで、広告代理店やデジタルマーケティング会社などで活躍することができます。
5.4 プロジェクトマネージャー
アプリ開発においては、スケジュール管理やリソースの調整などのプロジェクトマネジメントが欠かせません。アプリ開発以外でもプロジェクトマネージャーとしての知識や経験を活かし、他の分野でプロジェクトの進行管理やチームのまとめ役として活躍することができます。
以上のように、アプリ開発以外にもさまざまな選択肢があります。自分のスキルや興味に合わせて新たな道を模索し、転職やキャリアチェンジの機会を探してみることも良いかもしれません。何よりも大切なのは、自分自身が成長し、やりがいを感じられる仕事を見つけることです。
まとめ
私はこれまで、40歳の母親として新たな挑戦としてiOSアプリ開発に取り組んできましたが、収入面では大きな成果を出せずにいました。アプリ開発には多くの課題も存在し、個人での開発は精神的にも大変でした。そこで、今後のキャリア構築に向けて、プログラマーとしての成長や人脈の活用など、新しい可能性を探ることにしました。また、アプリ開発以外のウェブ開発やITコンサルタント、マーケティング、プロジェクトマネージャーなど、自身のスキルを活かせる選択肢も検討しています。これからは、自分に合った仕事を見つけ、やりがいを感じられる道を歩んでいきたいと考えています。
よくある質問
アプリ開発で iOS と Android の違いはどのようなものですか?
アプリ開発にはiOSとAndroidでそれぞれ異なる言語が使用されます。iOSはSwiftやObjective-Cを、Androidではjavaやkotlinを使用する必要があります。両者に対応するためにはそれぞれの言語に対する知識が必要です。
アプリ開発におけるメンテナンスやアップデートの課題とは何ですか?
アプリ開発後もバグ修正や新機能追加、セキュリティアップデートなど、定期的なメンテナンスが必要になります。これらにはコストと時間がかかるのが課題です。アプリを継続的に改善し続けることが重要となります。
アプリ開発で既存アプリとの差別化は難しい課題ですか?
多くのアプリが存在する中で、自社のアプリを他と差別化することは非常に難しい課題です。ユーザーにとって独自性のある機能や使いやすさ、デザインなど、他のアプリとの違いを明確にする必要があります。
40歳でのキャリア転換には不安はありますか?
40歳を過ぎてからの転職は難しいと感じられるかもしれませんが、今が最も若い時期かもしれません。Wantedlyなどで話を聞いてみるなど、新しい道を探索することが大切です。自分に合った仕事を見つけ、やりがいを感じられることが何より重要です。